太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション

Dynic Astropark Tenkyukan History
1993年5月


科学宇宙飛行士「毛利衛」さん来館
毛利さんと子供たち


説明を聞く毛利衛さん


 宇宙船の中で飛行機を飛ばしたり、数々の実験をして注目を浴びた科学宇宙飛行士・毛利衛さんが、アストロパークに来館。地元の子供たちと記念写真を撮ったり、サインをしたり、宇宙での貴重な体験を話していただきました。

 これはその時毛利さんに会った地元の小学生、河島真貴子さんからいただいた作文です。

 「こんにちは」
 と天究館へ入りました。おじさんが、にこにこして待っていてくれました。おじさんに太陽と地球のことを話してもらいました。太陽の中には地球が130万個入ると聞いてびっくり、130万個も入るなんて知りませんでした。地球の109倍が太陽の大きさだという事も教えてもらいました。
 特別な望遠鏡で太陽を見ました。プロミネンスという物が太陽の上の方から出ていてびっくりしました。望遠鏡から見た空は、黒くて気持ち悪かったです。普通の望遠鏡に変えて、下の台みたいなところに太陽がうつりました。太陽の中に点々みたいな物がありました。これは何だろうと不思議に思いました。おじさんが、黒い点々みたいな物は、黒点だよ」と教えてくれ、少し満足気分で天究館のベランダへいきました。そこには望遠鏡があり、それで山を見ました。山には、木が一本ひょっこりと出ていました。倍率が少ないほどはっきりと見えるとゆうことが分かりました。それを見ていろいろ見て回ったら、誰かが、

 「毛利さんが来た、車であがってきた」
 とさけんだので、見てみたら、毛利さんが車から出るところでした。その時、いっしゅん目が合いました。毛利さんがにっこり笑ってくれたので、うれしかったです。少ししてから毛利さんが私たちのところに来てくれました。テレビで見た毛利さんとはちがいました。少しやせていました。

 それから少したって、記念写真を撮ってもらいました。政小は政小とくぎってやりました。わたしは、毛利さんの横ではなかったんだけど、毛利さんと写真が撮れてよかったです。

 山下先生は、「毛利さん、男前やな。」
と話していました。天究館のベランダから出て、バスに乗って彦根市民体育館へいきました。体育館では、いろいろな学校の6年生たちがいっぱい来ていました。わたしたちは予約をしていなかったので、1番の席へすわりました。おべんとうをいそいで食べました、かばんで席をとられないようにしておいたところにいって、ビデオを見ました。最初の方はあまり分からなかったけど、だんだん宇宙のことが分かってきて、楽しくなりました。いよいよ毛利さんが出てくるところです。

 司会の人が「わたしが3,2,1と言った後に毛利さんと3回続けてください」といったので、少しはずかしそうに練習しました。
 「3,2,1!」
 「毛利さ〜ん、毛利さ〜ん、毛利さ〜ん!!」

と大きな声で呼びました。しばらくの間ざわざわしていました。そして30秒ぐらいたって、毛利さんが光にあてられて、走ってきました。天究館で見たより少しふんいきがちがっていました。毛利さんは宇宙であったことをいろいろ話してくれました。写真みたいな物も見ながら、すごく分かりやすい説明をしてくれました。

 毛利さんの話の中で一番いいなと思ったことは、寝るときのことです。地球では、ちゃんとすわったりできるけれど、宇宙ではすわることとこしかけることということは、できません。寝るときは、4段ベットで寝袋で寝るそうです。だけど、無重力だから、ふわっとういてしまうそうです。はみがきなんかは、ふつうにはをみがいていて、水は流せないから、タオルでふき取るのかなと思っていたら、その歯磨き粉をのんでしまうということです。最初のころは、気持ち悪いけれど、なれてきたらミント味でおいしそうです。1回地球でもためしてみようと思いました。毛利さんは、生活が便利になるように、いろいろためしたそうです。その話を聞くと楽しそうでわたしも宇宙へいってみたいなと思ったんだけど、行までの訓練が大変だろうと思いました。あっという間に毛利さんの話が終わって、帰る時間になりました。毛利さんと握手は出来なかったけれど、毛利さんに会っただけでも楽しかったです。

 学校に帰って、西澤先生がびっくりする物を見せてくれました。
 それはサインです。毛利さんのサインです。なんてうれしいことでしょう。5年生でよかったとこころのなかで思いました。今日一日は大人になっても、死んでしまってもわすれません。1生に1度しかないことかもしれません。いい経験になったと思います。毛利さん、そして天究館の人たち、ありがとう!!



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