太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション


November 2002

Sky Gallery December 2002

Janury 2003

12月の星空

image by StellaNavigetor for Win95(C)1997.Astro.ArtsInc./ASCII Corporation

12月の星空 図は15日午後8時30分頃

北の空
 宵の北西の空低く、これまでずっと見えていた「夏の大三角形」が姿を消そうとしています。12月の宵の早いころは1等星が一度にたくさん見えるころですから、北天と南天をあわせ何個見えるものか実際の空で確かめてみると興味深いことでしょう。夜更けになると北東の地平線上に早くも北斗七星の姿が目立つようになってきます。12月7日、明けの明星の金星が最大光度になります。

南の空
 今月は1年中の中で最も日没が早く日の出が遅いので夜の時間が長く、寒い時期ですが天体観測にとっては好都合といえます。薄明が終わるのが早いこともあって宵の空はまだ秋の星座でおおいつくされていますが、程なく冬のすばらしい輝きを見せるさいざたちにとって変わられます。目を引くのは、宵の南東の空おうし座の角の先あたりには環を大きく開いた土星が見えています。


4日アフリカ〜オーストラリアで皆既日食。
 アフリカからインド洋を通ってオーストラリアに抜ける皆既日食が12月4日に見られます。日本から出かけやすいオーストラリアでは、日没少し前の31秒間ほどの短い皆既日食となってしまいますが、南半球の星空が楽しめる魅力もあって天文ファンが出かけることでしょう。

7日金星が最大光度。
 夜明け前の東天で明けの明星として高度を上げている金星が、12月7日に−4.7等級の最大光度になります。青空の中でも見つけられ、明るい太陽を建物の影などで隠して金星のいるあたりを注意深く探せば、肉眼でその存在を見ることができるでしょう。

14日ふたご座流星群が極大。
 
ふたご座のカストルに近い輻射点から四方に飛び出すように見えるふたご座流星群が12月14日頃ピークを迎えます。12月12日が上弦なので前半には月がありますが、月没後の後半は夜空も暗くなって好条件で見ることができます。13日と15日にも出現がありますので、14日前後の数日間は出現に注目してください。

今月の惑星と月

水星 夕方の西天でゆっくり高度上げて、26日に東方最大離角となります。日没後30分の高度は9°、月末まで観望好機が続きます。光度-0.7等 - -0.6等 - -0.5等

金星 明け方の東南東天で輝いています。7日に最大光度となり−4.7等の明けの明星にふさわしい輝きとなります。5日に火星と1.5°まで接近する。光度 -4.7−-4.6等

火星 おとめ座からてんびん座を順行中、明け方の東南東天でゆっくり高度を上げて、中旬には日の出30分前の高度が30°を超えてきます。しばらくは金星と寄り添うように移動する。光度1.7 − 1.6等。

木星 かに座としし座の境界付近で5日に留となり逆行に転ずる。夜半には昇り明け方南中するようになって観望好機到来です。光度 -2.3−-2.4等級。

土星 おうし座を逆行中。18日に衝を迎え一晩中見えるようになる。観望の絶好機です。ほぼ開ききったリングが楽しめます。光度 -0.4 − -0.5等。

天王星・海王星 天王星はやぎ座を順行中、21時頃には沈む。5.9等級。海王星はやぎ座で順行中。20時ごろに沈みます。7.9等級。

冥王星 へびつかい座にいますが、太陽に近く観望は困難。

月 新月:4日(水) 上弦:12日(木) 満月:20日(金) 下弦:27日(金)



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