太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション


Augast 2003

Sky Gallery September 2003

October 2003

image by StellaNavigetor for Win95(C)1997.Astro.ArtsInc./ASCII Corporation

9月の星空 図は15日午後8時00分頃

北の空
 宵の頭上には「夏の大三角」と天の川が見えていますが、季節の移り変わりは動きの遅い北の星空でも確実に進んでいて、北東の空には秋のカシオペア座のW字形が高く昇り始め、北西の空には北斗七星がいよいよ低くなってきています。秋は長雨のシーズン中ですが、透明度の良くなった晴れ間からは夏空では見られなかったようなすばらしい星の輝きを目にすることができるようになります。

南の空
 南の空を見上げると中天高く白く輝く明るい星が見えています。これが七夕祭りの牽牛星としておなじみのわし座の1等星アルタイルです。七夕の星は実は今が見頃なのです。織女星ベガの方はほとんど頭上やや北よりの空に見え、はくちょう座の1等星デネブと3個の星を結んでできる「夏の大三角形」を形づくっています。南東の空には最接近直後の火星の輝きが目立っています。またやぎ座の逆三角形の中に海王星、となりのみずがめ座には天王星がいます。


9日火星と月の接近。
 おりから地球に接近している火星が、9日月齢12の月と仲良く並んで人目を引くようになります。火星の明るさは-3等近く、月と並んだ姿は大変面白い光景となるでしょう。

11日中秋の名月。
 
十五夜のお月見を楽しむ中秋の名月は、かなずしもまんまるな満月とはかぎりませんが、今年は満月の日が中秋の名月になって、まん丸な姿としてながめることが出来ます。この日当地方の月の出は18:46ごろ。みんなでいっしょに名月を楽しみましょう。

今月の惑星と月

水星 上旬は夕方の西天ですが11日には内合になります。これ以降明け方の東天に回ります、急速に高度を上げて27日には東方最大離角を迎え好条件となります。光度+2.2等 - +4.4等 - -0.5等

金星 夕方の西天で徐々に高度を上げてきます。しかし月末になっても日没時高度は6度とかなり条件が悪い金星です。光度 -3.9等

火星 みずがめ座を逆行中で29日には留となってそれ以降は順行に戻ります。夕方昇り、夜半前に南中、視直径も20秒台が続き、大変好条件です。光度-2.8 − -2.2等。

木星 しし座を順行中、初旬は太陽との離角が小さく観望は困難です。下旬には日の出30分前の高度が20度に達します。光度 -1.7等級。

土星 ふたご座を順行中です。夜半には東の空に昇り明け方好条件で見られます。光度 0.1等。

天王星・海王星 天王星はみずがめ座を逆行中、22時ごろ南中、ほぼ一晩中見える。5.7等級。海王星もやぎ座を逆行中、こちらもほぼ一晩中見える。7.9等級。

冥王星 へびつかい座にいて、宵の観望の好機だが西に低くなる前に。

月 上弦:3日(水) 満月:11日(木) 下弦:19日(金) 新月:26日(木)



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