太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション


November 2003

Sky Gallery December 2003

Janury 2004

image by StellaNavigetor for Win95(C)1997.Astro.ArtsInc./ASCII Corporation

12月の星空 図は15日午後8時00分頃

北の空
 宵の北西の空低く、これまでずっと見えていた「夏の大三角形」が姿を消そうとしています。12月の宵の早いころは1等星が一度にたくさん見えるころですから、北天と南天をあわせ何個見えるものか実際の空で確かめてみると興味深いことでしょう。夜更けになると北東の地平線上に早くも北斗七星の姿が目立つようになってきます。

南の空
 今月は1年中の中で最も日没が早く日の出が遅いので夜の時間が長く、寒い時期ですが天体観測にとっては好都合といえます。薄明が終わるのが早いこともあって宵の空はまだ秋の星座でおおいつくされていますが、程なく冬のすばらしい輝きを見せるさいざたちにとって変わられます。目を引くのは、やや明るさの鈍った火星が星座を追いかけるように南の空に居座っています。また宵の南東の空ふたご座の真中あたりには環を大きく開いた土星が見えるようになってきました。


夕空の金星。
 8月17日に太陽の向こう側に回って外合になった金星は、夕方の西の空に回って宵の明星として輝き始めました。これまでは夕空低く人びとの目に付きませんでしたが、12月に入ると急速に金星の高度があがり夕暮れの中でだんだんと目に付くようになってきました。

19日頃小惑星ケレスとポルックスの接近。
 四大小惑星のうち最大の大きさを持つケレスが、一月後に衝を迎え、6.8等級の明るさで見えてきます。そのケレスが12月19日にふたご座の一等星「ポルックス」のすぐそばを通り過ぎてゆくところが見られます。接近距離は16分で満月の約半分の距離まで近づき前後の日を見ておけばどんどん移動していくケレスの姿が見られるでしょう。このときケレスの明るさは7.2等級で双眼鏡があればよく見られます。

14日ふたご座流星群が極大。
 
ふたご座のカストルに近い輻射点から四方に飛び出すように見えるふたご座流星群が12月14日頃ピークを迎えます。12月9日が満月なので満月過ぎの月が21時過ぎには昇ってきますから、それまでの間は、夜空も暗くなって好条件で見ることができます。13日と15日にも出現がありますので、14日前後の数日間は出現に注目してください。

今月の惑星と月

水星 夕方の西天でゆっくり高度上げて、9日に東方最大離角となります。日没後30分の高度は8度、ゆっくり高度を下げて27日には内合となります。光度-0.5等 - -0.3等 - +4.9等

金星 夕方の南西天でゆっくりと高度を上げて、日没30分後の高度が15度を超えて、月末には20度を超えるようになり宵の明星らしく人々の目をひくようになります。光度 -3.9−-4.0等

火星 みずがめ座からうお座を順行中です。18時ごろ南中して夜半には沈みます。視直径も10秒をきって望遠鏡でも模様の判別が難しくなってきます。光度-0.4 − +0.1等。

木星 しし座を順行中。10日に西矩、21時頃東の空に昇り明け方南中する、観望は高度の高い明け方で。光度 -2.0−-2.2等級。

土星 ふたご座を逆行中。来月衝を迎え一晩中見えるようになる。観望の絶好機です。大きく開いたリングが楽しめます。光度 -0.4 − -0.5等。

天王星・海王星 天王星はみずがめ座を順行中、21時頃には沈む。5.9等級。海王星はやぎ座を順行中。20時ごろに沈みます。8.0等級。

冥王星 へびつかい座にいますが、太陽に近く観望は困難。

月 上弦:1日(月)満月:9日(火) 下弦:17日(火) 新月:23日(火) 上弦:30日(火)



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