太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション

Dynic Astropark TENKYUKAN History
1988/09/22


火星大接近
特別観望会顛末記


 マスコミのいささかオーバーな表現を拝借すると、火星が地球に大接近する9月22日、もし晴れていたら、おそらく3人に1人は夜空を見上げる事だろうといわれるほどの、”火星フィーバー”だったが...さて?

 我が天究館も、9/22、9/23の両日「火星大接近特別観望会」を開催した。申し込み制にしては?、という忠告もあったが、サービス精神旺盛な天究館は、とにかく館内に入れるだけ入ってもらおうという事で強行です、いざふたを開けたら、夕刻からのくもり空にもかかわらず、滋賀県内はもちろんのこと、遠く名古屋、京都、大阪あたりから押しかける人の列が、遊歩道の下の駐車場まで続くありさま。

 館内は、人また人その上にまた人!!その数330人、当たり前の事だが靴の数660個(入るとこアラヘン)。天究館始まって以来の混みように、嬉しさをこして事故や、怪我人でも出たらと冷や汗をかく始末。

 当日、お客さんとして参加していたダイニック社員の皆さんも「何か手伝おか」といってはくれるものの、人ごみのなかであえなくもがいているばかり。その気持ちに感謝!感謝!。

 予定のプログラム通り20時より「火星についてのお話」を聞いた後、天候の回復を祈ってしばらく粘ってみたものの、無情にも”夜空は星一つ見えぬ雲の海”21時30分、天究館で”てるてる坊主”を用意していなかった事を深くお詫びして、涙ながらの中止宣言。

 スゴスゴ帰る子供たちの背に「火星はスグそんなに遠くへイカヘン」と慰めの言葉を投げかけるも、燗冷めの酒を飲む心境なり。{忘れ物} 帽子 1、星座早見版 1。靴の間違いなし。お疲れ様でした。

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 {追記の巻} 当日のフィーバーぶりを取材にきていた5社の新聞記者の皆さんが異口同音に申すには、「晴れていれば800人から1000人は来ただろう」と。安全上の問題を考えると晴れていて良かったのか、曇っていたほうが良かったのか...複雑な心境だが......それでもやっぱり「火星」を見せてあげたかった!!



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