太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション”

 

 

 

 

 

天究館

 

ダイニックアストロパーク天究館は、60cm反射望遠鏡や各種機器を備えた民間企業初の公開天文台です。

 

民間の天文台として天体観測や研究を行ったり一般に公開して観望会を開いたりしています。

 

 

アストロパーク天究館の全景です。右に見えるドームのある建物は開設当初からある建物です。左に見える建物は1990年5月に建設され、広い屋上に一部スライディングルーフの観測室が備えられています。

 

後方に見える山は鈴鹿山脈です。あたりは多賀の山々がとりまいています。


エントランス・ロビー

ロビーに入るとまず目に入るのが、ダイニック創業者

坂部三次翁の肖像です。

ソファーにゆったり座って星のビデオ鑑賞や星の情報交換ができます。88星座スタンプ集めは大人気です。

天文グッズのおみやげ売り場もあるよ!

 

Cosmos(モニュメント)

ダイニックを中心とするグループが将来、発展、成長する姿を象徴しています。
きわめて透明なアモルファス水晶カレットを使用して、中央に立つ円錐が厳粛で崇高な姿、また無限な広がりをあらわしています。

 

モザイク太陽系

太陽系の仲間たちの大きさを10億分の7(太陽の大きさを直径10m)に縮尺して惑星の大きさを比べてみました。
この作品の素材は、滋賀県の誇る伝統産業の信楽焼きです。

 

蘇州天文図(拓本)

石に刻まれた中国最古の星図の1つ、南宋時代(西暦1247年)に黄裳という人の原図から作られたとされています。
星の位置から11世紀末の観測に基づいて作られたと推定できます。

 

隕石

左の1番大きい物はアメリカ・アリゾナ隕石孔で採取された隕鉄です。重さが12.2Kgあります。
その右にメキシコ産・イミラック石鉄隕鉄と、メキシコ産・トルカ隕鉄を展示しています。

 

天球儀

夜空に輝く星ぼしは北極星のある天の北極を中心に1日かけて一周します。
この天球儀は屋外に設置された直径6メートルの大きな球形をしており、天の星の動きを実際の空に重ねて分かりやすく表した遊具です。

 

  
 

 

 

 

 

 

 

60cm反射望遠鏡

6.5mのドームに収まったメイン望遠鏡は、西村製作所製60cm反射望遠鏡です。肉眼の7350倍もの集光力で16等近くの星まで見せてくれます。主鏡はドイツ製ゼロデュアーガラス材を滋賀県の特殊光学研究所の苗村氏が研磨し製作されました。

 

サブ望遠鏡として、同じく苗村氏によって製作された20cm屈折式望遠鏡と、村山定男氏によって製作された12cm屈折Hα太陽望遠鏡が搭載されています。

 

架台はオーソドックスなドイツ式の赤道儀を採用しコンピューター制御されます。

2016年に光学系や制御系の改造を行いさらに高性能で使いやすくなっています。

 

天究館60cm反射望遠鏡の性能

主鏡口径

600mm

主焦点距離(ニュートン式)

3000mm

合成焦点距離(カセグレン式)

9000mm

口径比(ニュートン式)

F 5

口径比(カセグレン式)

F 15

限界等級

15.7等

集光力(肉眼と比べて)

7350倍

分解能

0.19"


31cm F9 反射望遠鏡
 

1934年木辺成磨氏が鏡面を研磨し、西村製作所が機械部分を作って完成させたもので、我が国で製作されたニュートン式反射赤道儀の元祖とも言うべき記念品です。

 

滋賀県中里村(現在、中主町)の木辺成磨邸「浄土真宗木辺派本山錦織寺」内に設置され、木辺成磨氏によって微光の変光星や火星面などの観測に活躍しました。鏡は最初26cmでしたがまもなく31cmに取り替えられました。

 

25cm F3.4 シュミットカメラ
 

1989年より天究館友の会有志の意向にて彗星小惑星の研究用に設置されたシュミット望遠鏡です。

 

特殊なフイルムフォルダーを鏡筒内部に取り付けて撮影する写真専用の望遠鏡で、新彗星の出現確認観測や300個以上の新小惑星の検出に活躍しました。

 

 

サテライト望遠鏡
 

天究館の屋上には10cm〜40cmの小型望遠鏡や12cm〜15cmの大型双眼鏡が設置されていて、天体観望会等に大活躍しています。