太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション


Augast 2002

Sky Gallery September 2002

October 2002

image by StellaNavigetor for Win95(C)1997.Astro.ArtsInc./ASCII Corporation

9月の星空 図は15日午後8時30分頃

北の空
 宵の頭上には「夏の大三角」と天の川が見えていますが、季節の移り変わりは動きの遅い北の星空でも確実に進んでいて、北東の空には秋のカシオペア座のW字形が高く昇り始め、北西の空には北斗七星がいよいよ低くなってきています。秋は長雨のシーズン中ですが、透明度の良くなった晴れ間からは夏空では見られなかったようなすばらしい星の輝きを目にすることができるようになります。

南の空
 南の空を見上げると中天高く白く輝く明るい星が見えています。これが七夕祭りの牽牛星としておなじみのわし座の1等星アルタイルです。七夕の星は実は今が見頃なのです。織女星ベガの方はほとんど頭上やや北よりの空に見え、はくちょう座の1等星デネブと3個の星を結んでできる「夏の大三角形」を形づくっています。やぎ座の逆三角形の中に海王星、みずがめ座の境界付近には天王星がいます。


5日木星とプレセペ星団。
 夜明け前の東の空へ木星が姿を見せるようになってきていますが、木星はかに座へ移り、9月上旬のころにはかに座の甲羅にあたるプレセペ星団のすぐ近くを通り過ぎていきます。双眼鏡ならその様子を興味深く見ることができます。9月5日には細い月もその近くにいます。

26日金星が最大光度。
 
8月22日に東方最大離角になった金星は、その後太陽との距離を狭めてきており、9月26日には−4.6等級の最大光度になります。ただし、高度は高くなく昼間の青空の中で見たほうがいいかもしれません。昼間金星を見つけたら望遠鏡で見て見ましょう五日月の形にかけている姿が低倍率でもよくわかるでしょう。

今月の惑星と月

水星 夕方の西天で東方最大離角となりますが、日没時の高度が5°しかなく今年最も悪い条件最大離隔です。28日には内合になって明け方の東天へ。光度-0.7等 - -0.2等 - +0.2等

金星 夕方の西南西天で徐々に高度を下げてきます。26日に最大光度となり-4.6等で輝きます。日没後30分の高度は8°しかない。光度 -4.2−-4.4等

火星 しし座を順行中、明け方の東天に見えるが、低空の上2等級と暗いため観望は困難です。光度1.8 − 1.8等。

木星 かに座を順行中、2時ごろ東の空に昇ってくる。2日〜8日にかけてプレセペ星団の南を通過。光度 -1.8−-1.9等級。

土星 オリオン座を順行中です。22日に西矩。11時過ぎに東天に昇り、6時ごろ南中、明け方観望できるようになる。光度 0.1等。

天王星・海王星 天王星はやぎ座を逆行中、22時ごろ南中、ほぼ一晩中見える。5.7等級。海王星もやぎ座を逆行中、こちらもほぼ一晩中見える。7.9等級。

冥王星 へびつかい座にいて、宵の観望の好機だが西に低くなる前に。

月 新月:7日(土) 上弦:14日(土) 満月:21日(土) 下弦:30日(月)



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