太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション


February 2003

Sky Gallery March 2002

April 2003

image by StellaNavigetor for Win95(C)1997.Astro.ArtsInc./ASCII Corporation

3月の星空 図は15日午後8時00分頃

北の空
 宵の北東の空で目を引くのはなんと言っても北斗七星です。北斗七星から北の空にいる北極星やいろいろな星座を探し出すことができます。北東の空にはうしかい座のアークトゥルスが見え始めてきました。また1月にはあんなに高く上っていたカシオペア座が西の空低くなってきました。

南の空
 日暮れのころの西空には大きく傾いた冬のなごりの星座たちが姿を見せていますが、それも早い時刻のうちに姿を消してしまいます。入れ替わりにいきおいよく東の空に駆け上るしし座をはじめとする春の星座たちが姿を見せ始め、新鮮な輝きを見せてくれています。宵の西の空高く木星と土星が並んで輝いていますが、宵の早い時間にはにぎやかな冬の星座たちといっせいに西の空に傾き始めます。


木星のガリレオ衛星の相互食。
 3木星の周囲を巡る4個のガリレオ衛星同士が、おたがいかくしあったり、その影に入ったりする相互食が今月も何度も見られます。衛星たちは木星の赤道面内を運行しているために、木星の赤道面を真横から見る時期には、このような現象がたくさん見られます。このような現象は木星の周期の半分約6年おきにおこり。今回は2002年5月〜2004年3月までおこります。口径10cm程度の望遠鏡があればその一部始終を見る事が出来ます。

31日小惑星ベスタが衝
 3月31日、4大小惑星うちで一番明るくなる「べスタ」がおとめ座で衝を迎えます。ベスタの明るさは5.9等ですから、星数の少ないこのあたりの空で、探す事は容易でしょう。どんな大きな望遠鏡を使っても小さな点にしか見えませんが、詳しい星図を使って探し出し、数日おいて見てみると移動している様子がわかります。まだ小惑星を見たことがない人は、一度挑戦してみてはいかがでしょう。

今月の惑星と月

水星 明け方の東天低空に輝いています。日の出30分前の高度は6°ほどであるが、ゆっくり高度を下げて見ることは難しいでしょう。22日には外合になります。光度 -0.4等 - -0.9等 - -1.7等

金星 明け方の東南東天でゆっくり高度を下げています。月末には高度10度程度になりますから観望は早めに。光度-4.1等 - -4.0等

火星 いて座を順行しています。2時ごろには昇って明け方近くになると何とか観望が出来る条件です。今年8月の大接近に向けて徐々に接近中です。光度0.9 − 0.6等。

木星 先月に衝になったばかりで観望の好機が続いています。宵から高度も高くなり、条件良く観望できるでしょう。光度 -2.5 − -2.4等級。

土星 おうし座を順行中、夜半には西没しますから観望は夕方の早い時間帯に。光度 0.0等。

天王星・海王星 天王星は5時ごろ東出し、海王星は4時ごろ昇りますが、高度はまだ低く観望には向かない。

冥王星 へびつかい座にいますが、明け方の東南東低く薄明開始時刻で35°程度。

月 新月:3日(月) 上弦:11日(火) 満月:18日(火)下弦:25日(火) 



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