太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション


April 2003

Sky Gallery May 2003

June 2003

image by StellaNavigetor for Win95(C)1997.Astro.ArtsInc./ASCII Corporation

5月の星空 図は15日午後8時00分頃

北の空
 宵の北の空高く7個の明るい星がひしゃくをひっくり返したような形に並んでいるのが目にとまります。おなじみの北斗七星です。まん中の星が3等でやや暗いほかはみな2等星なので、夜空の明るい場所でもすぐにそれとわかります。注目してみたいのは、柄の先から2番目のζ(ゼータ)星ミザールで、普通の視力があればすぐそばに4等星のアルコルがくっついていることに気が付きます。

南の空
 北の空高く昇りつめた北斗七星の柄のカーブにそって南へ延長し、うしかい座のオレンジ色の一等星ア−クトゥルスを超えておとめ座の白色の一等星スピカにとどく大きなカーブ「春の大曲線」が、初夏の宵の頭上で目に付きます。西に傾き始めた春の星座に変わり、東の空からは夏の星座たちがいっせいに姿を見せ始めています。


7日水星の太陽面経過。
 水星が太陽面を通過する水星の太陽面経過が、1999年11月以来3年ぶりに日本各地で見られます。ただし太陽面に入るところはは見られますが、出て行くところは、それまでに日没になって見られません、水星が太陽面と接触する時間は14時10分頃に始まり、食の最大が16時50分頃、前経過が見られる地域はインドシナ半島〜東ヨーロッパの範囲になります。太陽を観察するために太陽光の減光用のフィルターを使って安全に見てください。太陽黒点が出ていたら、水星の小さな黒い円とずいぶん明るさが違う事に気が付くでしょう。

6日みずがめ座η(エータ)流星群がみごろ。
 
みずがめ座η星付近に輻射点を持つ「みずがめ座η流星群」が、5月5日〜6日明け方ごろ極大を迎えます。今年は邪魔になる月もなく好条件で観察できるでしょう。早起きして見てみたいものです。この流星群の母彗星はあの有名なハレー彗星です。この流星群は速度が速く、痕をのこす流星も多い。かんじんの流星数だがい時間当たり数個と大変少ない。

29日白昼の金星食。
 
明けの明星として見えている金星が、昼間の午後2時ごろ、細い月齢27の月に隠されるところが日本全国で観察できます。金星は-3.9等で双眼鏡などがあれば昼間でも良く見えます。滋賀県地域では13:56頃月の上のほうに隠されて、15:20頃月の下から出てきます。詳しく見たい場合は望遠鏡が必要ですが、比較的低倍率で十分楽しめます。

今月の惑星と月

水星 夕方の西北西天で高度を下げて、7日に内合を迎えます。7日には太陽面経過、29日には明け方に金星食前の月、金星と並んで見えます。+3.6等 - +3.1等 - +0.8等

金星 明け方の東天低空を北に移動しています。日の出30分前の高度はわずか6度で夜の観望には適さないが、金星食で楽しもう。光度-3.9等

火星 やぎ座を順行中、夜半過ぎに昇り明け方南中。中旬には視直径が10秒を超えて明るさもマイナス等級になってくる。光度 0.0 - -0.6等

木星 かに座を順行中、宵の西天で輝いています。夜半には沈みますから高度の高い夕方が観望のチャンスになります。光度 -2.0 − -1.9等級。

土星 おうし座からオリオン座を順行中で宵の西天に輝いています。21時ごろ西没しますから観望は夕方の早い時間帯に。光度 0.1等。

天王星・海王星 天王星は夜半過ぎに東出し、海王星は夜半に昇り、明け方に南中、観望好機に入ってきました。

冥王星 へびつかい座にいますが、明け方付近で観望の好機。

月 新月:1日(木) 上弦:9日(金) 満月:16日(金) 下弦:23日(金) 新月:31日(土)



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