太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション


May 2003

Sky Gallery June 2003

July 2003

image by StellaNavigetor for Win95(C)1997.Astro.ArtsInc./ASCII Corporation

6月の星空 図は15日午後8時00分頃

北の空
 今月は22日が夏至ですから、昼間の長さがとても長く夜が短くて星を見る時間が1年のうちで一番少なくなります。おまけに11日が入梅で雨や曇りのうっとおしい日が7月中旬すぎの梅雨明けのころまで続くことになり、ますます星空を見るチャンスが少なくなってしまいます。宵の北東の空では、昇り始めた夏の大三角形に注目してください、西の夕空低く金星と木星が接近し目を引いています。

南の空
 北の空高く昇りつめた北斗七星の柄のカーブにそって南へ延長し、うしかい座のオレンジ色の一等星ア−クトゥルスを超えておとめ座の白色の一等星スピカにとどく大きなカーブ「春の大曲線」が、初夏の宵の頭上で目に付きます。西に傾き始めた春の星座に変わり、東の空からは夏の星座たちがいっせいに姿を見せ始めています。


11日冥王星が衝。
 
へびつかい座の中ほどにいる冥王星が6月11日に衝となり見頃になっています。といっても冥王星の明るさは13.8等星なので少なくとも30cm以上の口径の望遠鏡がないと見られません。当天文台でも毎年惑星観望会の対象ですが、かなりの難物で当日の天候特に空の透明度が絶好の日じゃないと大変見にくい対象です。しかし写真だと割りと簡単に見つけることができます、300mm程度の望遠レンズでもかなり暗い天体でも写ってくれます、数日はなれた撮影をしておけば、移動している冥王星の様子がわかります。

24日火星と天王星が接近。
 
8月27日に地球に大接近する火星は、視直径が15秒を超えるようになって大接近の前哨戦を迎えます。この頃になると小望遠鏡でも表面の淡い模様が見られるようになります。その火星が6月下旬にみずがめ座にいる天王星と3度まで接近します。双眼鏡で見ると両者が並んで見え、天王星を探す大変いい目安となるでしょう。

今月の惑星と月

水星 明け方の東北東天で高度を上げ、3日に西方最大離隔となります。地平高度が最も高くなるのは10日で、日の出30分前の高度が7°とあまり高いほうではない。+0.4等 - -0.3等 - -1.7等

金星 明け方の東北東天の低空を北に移動しています。徐々に高度を下げて下旬になると日の出時の高度は4度程度になる。光度 -3.9等

火星 やぎ座からみずがめ座を順行中。23時ごろ昇り、明け方南中を迎えます。明け方には好条件で見られます。光度-0.8 − -1.4等。

木星 かに座からしし座を順行中、夕方の西天で輝いています。22時過ぎには沈みます。観望は早い時間帯からがチャンスになります。光度 -1.9 − -1.8等級。

土星 オリオン座からふたご座を順行中で中旬までは夕方の低空で見えるが24日に太陽との合をを迎える。以後明け方の東天に移りますがしばらく太陽に近く観望は難しい。光度 0.0等。

天王星・海王星 天王星は夜半に東出し明け方南中、海王星は3時ごろ南中、どちらも観望好機に入ってきました。

冥王星 へびつかい座にいて、11日に衝、真夜中に観望の好機。

月 上弦:8日(土) 満月:14日(土) 下弦:21日(土) 新月:30日(月)



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