太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション


July 2003

Sky Gallery Augast 2003

Sptember 2003

image by StellaNavigetor for Win95(C)1997.Astro.ArtsInc./ASCII Corporation

8月の星空 図は15日午後8時00分頃

北の空
 夏休みは1年中で一番流れ星が多く見られる季節です。南の空では初旬のころをピークにやぎ座やみずがめ座流星群などが出現し、北の空ではペルセウス座流星群が出現するからです。特に8月12日から13日頃をピークに活発な出現を見せてくれるのがペルセウス座流星群ですが、今年は12日がちょうど満月で最悪の条件になります。しかし満月の月明かりでも明るい流れ星であれば見る事は出来ますから、月を視界からはずしてみてみましょう。

南の空
 明るい天の川の周辺に今を盛りと夏の星座たちがすばらしい輝きを放って見えています。一番の見ものはいて座とさそり座の付近から頭上の夏の大三角形へ立ち昇る天の川の光の帯のような輝きですが、これは夜空の暗く澄んだ高原や海辺などでしか見ることができません。そんな場所へ出かけその迫力あるながめをお楽しみください。南東の空みなみのうお座には今年最大のイベントとなる地球へ大接近中の火星がその輝きをさらに増しています。またやぎ座の逆三角形の中で8月2日に海王星が衝となり、20日も天王星が衝になります。


12日〜13日ペルセウス座流星群が極大。
 毎年活発な出現を見せてくれることでおなじみのペルセウス座流星群が、8月12日から13日ごろにかけてピークとなります。しかし今年は12日が満月と最悪の条件になっています、普段であれば1時間に50個くらい見ることができるのですが、月明かりがあると半分以下になって大変残念です。しかし満月の中でも明るい流星は良くわかりますから、明るい流星が飛ぶのを願って観察してみましょう。

海王星・天王星が相次いで衝。
 
みずがめ座にいる天王星が8月24日衝となります。天王星の明るさは5.7等級なので夜空の暗い場所では肉眼でその姿を見つけられるかもしれません。またやぎ座の逆三角形の中ほどにいる海王星が8月4日に衝となります。海王星の明るさは7.8等級なので双眼鏡があれば見ることができます。望遠鏡では青緑色をおびて見えます。

27日火星が最接近!
 
夏休みシーズン真っ盛りのこのころ、宵の東の空からひときわ明るく、真っ赤な星が姿を見せるようになって人目を引いています。これが27日に地球再接近を迎える火星です。火星の明るさは8月上旬で-2.5等級、大接近のころは-3等近くまでになりますから、とても神秘的な景色が見られる事と思います。火星の見かけの大きさも25秒になり、近年の接近のなかでは最大級となるものです。このころは小さな望遠鏡でも火星にある白い南極や、大きな模様も良く判るようになります。こんなに条件がよくなるのも15年ぶりになりますから、このチャンスにぜひ観望してください。今後これくらい近づく条件になるのは実に約50年近く待たなければいけません。

今月の惑星と月

水星 夕方の西の低空を地平線にそって移動しています。15日に東方最大離角になりますが、高度は低く観望には向かない時になります。光度0.0等 - +0.3等 - +1.3等

金星 19日に外合、このあと夕方の西天に移りますが、太陽に近く観望は困難です。光度 -2.4−-2.9等

火星 みずがめ座を逆行中、27日には地球との再接近を向かえる。29日には衝を迎え、最も好条件の火星が見られることになります。光度-2.4 − -2.9等。

木星 しし座を順行中、上旬は西天の低空で見えているが、22日には合を迎え観望は大変困難になります。光度 -1.7等級。

土星 ふたご座を順行中です。2時ごろ東天に出現し、日の出後30分には高度30°付近までやってくる。明け方には観望のチャンス。光度 0.1等。

天王星・海王星 天王星は24日にみずがめ座で衝、一晩中見える。5.7等級。海王星も4日にやぎ座で衝、こちらも一晩中見える。7.8等級。

冥王星 へびつかい座にいて、観望の好機。

月 上弦:5日(火)満月:12日(火)下弦:20日(水)新月:28日(木)



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