上旬、夕空の木星と金星。
先月、夕空に集まっていた5つの惑星はいつのまにか少なくなって、目立つのは金星と木星だけになってしまいました。その木星と金星が6月4日に最接近となります。両者の間隔は約1.5°、夕方の西天が再び注目されることでしょう。
8日冥王星が衝。
へびつかい座の中ほどにいる冥王星が6月8日に衝となり見頃になっています。といっても冥王星の明るさは13.8等星なので少なくとも30cm以上の口径の望遠鏡がないと見られません。写真だと割りと簡単に見つけることができます、300mm程度の望遠レンズで数日はなれた撮影をしておけば、かなり暗い天体でも写ってくれます。
11日朝、部分日食。
昨6月11日の朝、久しぶりの部分日食が全国で見られます。太平洋上で見られる金環日食に関するもので、およそ太陽の40%が欠けて見えます。登校や出勤の時間帯の部分日食で話題になることでしょう。太陽を見る際には、適当な日食用フィルターを使って安全に観察しましょう。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今月の惑星と月
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
水星 明け方の東北東天で高度を上げ、21日に西方最大離隔となります。地平高度が最も高くなるのは26日で、日の出30分前の高度が8°とあまり高いほうではない。+3.1等
- +1.3等 - -0.3等
金星 夕方の西南西天で宵の明星として輝きます、14日には日没30分後の高度が22°と金星としては高くない3日〜4日にかけて木星に接近。光度
-4.0等
火星 ふたご座を順行中、夕方の西天で日没後30分の高度は中旬で8°ほど、明るさは2等級まで落ちた。光度1.7
− 1.8等。
木星 ふたご座を順行中、夕方の西天で輝いています。20時過ぎには沈みます。本年最後の観望のチャンスになります。光度
-1.9 − -1.8等級。
土星 おうし座を順行中で9日に太陽との合をを迎える。以後明け方の東天に移りますがしばらく太陽に近く観望は難しい。光度
0.1等。
天王星・海王星 天王星は夜半に東出し、海王星は真夜中昇り、明け方に南中、観望好機に入ってきました。
冥王星 へびつかい座にいますが、明け方付近で観望の好機。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
月 下弦:4日(土) 新月:12日(日) 上弦:20日(土) 満月:26日(日)
|