太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション


May 2002

Sky Gallery June 2002

July 2002

image by StellaNavigetor for Win95(C)1997.Astro.ArtsInc./ASCII Corporation

6月の星空 図は15日午後8時30分頃

北の空
 今月は21日が夏至ですから、昼間の長さがとても長く夜が短くて星を見る時間が1年のうちで一番少なくなります。おまけに11日が入梅で雨や曇りのうっとおしい日が7月中旬すぎの梅雨明けのころまで続くことになり、ますます星空を見るチャンスが少なくなってしまいます。宵の北東の空では、昇り始めた夏の大三角形に注目してください、西の夕空低く金星と木星が接近し目を引いています。

南の空
 北の空高く昇りつめた北斗七星の柄のカーブにそって南へ延長し、うしかい座のオレンジ色の一等星ア−クトゥルスを超えておとめ座の白色の一等星スピカにとどく大きなカーブ「春の大曲線」が、初夏の宵の頭上で目に付きます。西に傾き始めた春の星座に変わり、東の空からは夏の星座たちがいっせいに姿を見せ始めています。初旬には日没直後に5つの肉眼惑星が大集合しています。


上旬、夕空の木星と金星。
 先月、夕空に集まっていた5つの惑星はいつのまにか少なくなって、目立つのは金星と木星だけになってしまいました。その木星と金星が6月4日に最接近となります。両者の間隔は約1.5°、夕方の西天が再び注目されることでしょう。

8日冥王星が衝。
 
へびつかい座の中ほどにいる冥王星が6月8日に衝となり見頃になっています。といっても冥王星の明るさは13.8等星なので少なくとも30cm以上の口径の望遠鏡がないと見られません。写真だと割りと簡単に見つけることができます、300mm程度の望遠レンズで数日はなれた撮影をしておけば、かなり暗い天体でも写ってくれます。

11日朝、部分日食。
 
昨6月11日の朝、久しぶりの部分日食が全国で見られます。太平洋上で見られる金環日食に関するもので、およそ太陽の40%が欠けて見えます。登校や出勤の時間帯の部分日食で話題になることでしょう。太陽を見る際には、適当な日食用フィルターを使って安全に観察しましょう。

今月の惑星と月

水星 明け方の東北東天で高度を上げ、21日に西方最大離隔となります。地平高度が最も高くなるのは26日で、日の出30分前の高度が8°とあまり高いほうではない。+3.1等 - +1.3等 - -0.3等

金星 夕方の西南西天で宵の明星として輝きます、14日には日没30分後の高度が22°と金星としては高くない3日〜4日にかけて木星に接近。光度 -4.0等

火星 ふたご座を順行中、夕方の西天で日没後30分の高度は中旬で8°ほど、明るさは2等級まで落ちた。光度1.7 − 1.8等。

木星 ふたご座を順行中、夕方の西天で輝いています。20時過ぎには沈みます。本年最後の観望のチャンスになります。光度 -1.9 − -1.8等級。

土星 おうし座を順行中で9日に太陽との合をを迎える。以後明け方の東天に移りますがしばらく太陽に近く観望は難しい。光度 0.1等。

天王星・海王星 天王星は夜半に東出し、海王星は真夜中昇り、明け方に南中、観望好機に入ってきました。

冥王星 へびつかい座にいますが、明け方付近で観望の好機。

月 下弦:4日(土) 新月:12日(日) 上弦:20日(土) 満月:26日(日) 



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