太陽と遊び、月と歌い、友と語った。”未来に旅立つ宇宙ステーション


June 2002

Sky Gallery July 2002

August 2002

image by StellaNavigetor for Win95(C)1997.Astro.ArtsInc./ASCII Corporation

7月の星空 図は15日午後8時30分頃

北の空
 今月注目される星はなんといっても七夕の織女星ベガと牽牛星アルタイルでしょう。ベガは北天に入り、アルタイルは南天になりますが、大変目立つ星ですからよくわかるでしょう。7日の宵が七夕祭りです。夕方の西の空では、来月22日に東方最大離角になる宵の明星の金星が目に付きますが高度はこれ以上もう高くなりません。

南の空
 宵の南の空には巨大なさそり座のS字のカーブがひときわ目を引き、それに続いていて座付近の明るい天の川が姿を見せてきています。ただ明るいとはいっても天の川の輝きは淡く、夜空の暗く澄んだ場所でないと見えません。明るい惑星が去って寂しくなりましたが、暗い空のもとへ出かけ雄大な天の川を一度見ておいてください。


中旬、夕空の金星と月。
 このところ、宵の明星の金星が夕方の西の空低く見えていますが、高度のほうは今が一番高くなっているころで、これから少しずつ低く下がっていきます。その夕空低い金星に細い月が接近して並ぶのが7月12日から14日にかけて見られます。最も近づくのは7月13日です。

23日ミラが極大。
 
くじら座は秋の宵の南の空で見頃になる星座ですが、その心臓部にあたるところにある長周期変光星ミラが7月下旬に極大光度になると予想されています。来年以後のミラの極大は昼間にしか見られなくなり、しばらく見ることができなくなります。ぜひ見ておくようにしてください。

31日57P(du_Toit-Neujimin-Delporte)彗星が明るい。
 
周期彗星57P du_Toit-Neujimin-Delporteがうまくいけば8等星の明るさになるかもしれないと予想されています。もし、これくらいの明るさになってくれれば、周期彗星としては見ものといえます。この彗星は6月から9月までいて座とやぎ座の境界付近にいますが、どれくらいの明るさになるか注目してみたいものです。

今月の惑星と月

水星 明け方の東北東天でゆっくり高度を下げて、2日〜3日にかけて土星に大接近します。間隔は最接近で約0.5°。21日に外合となり以後夕方の西天に移る。光度-0.7等 - -1.6等 - -1.1等

金星 夕方の西南西天で宵の明星として輝きます。今月より少しずつ高度を下げ始め、月末には18°まで下がってしまう。13日に月齢3の月と並ぶ。光度 -4.1−-4.2等

火星 ふたご座からかに座を順行中、夕方の西北西の低空。3日に木星と0.8°まで接近するが、低空のため観望は困難。光度1.8 − 1.7等。

木星 ふたご座からかに座を順行中、夕方の西北西の低空で見えていますが、20日に太陽との合を迎える。しばらくは太陽に近く観望は困難です。光度 -1.8等級。

土星 おうし座を順行中です。初旬は太陽との離隔が小さく観望は困難だが、下旬には日の出30分前の高度が25°を超えてきます。26日にはおうし座のかに星雲の中を通過する。光度 0.1等。

天王星・海王星 天王星はみずがめ座を逆行中で、2時過ぎに南中。5.7等級。海王星はやぎ座を逆行中で夜半過ぎに南中、7.8等級。

冥王星 へびつかい座にいて、先月衝になったばかりで観望の好機。

月 下弦:3日(水) 新月:10日(水) 上弦:17日(水) 満月:24日(水) 



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