中旬、夕空の金星と月。
このところ、宵の明星の金星が夕方の西の空低く見えていますが、高度のほうは今が一番高くなっているころで、これから少しずつ低く下がっていきます。その夕空低い金星に細い月が接近して並ぶのが7月12日から14日にかけて見られます。最も近づくのは7月13日です。
23日ミラが極大。
くじら座は秋の宵の南の空で見頃になる星座ですが、その心臓部にあたるところにある長周期変光星ミラが7月下旬に極大光度になると予想されています。来年以後のミラの極大は昼間にしか見られなくなり、しばらく見ることができなくなります。ぜひ見ておくようにしてください。
31日57P(du_Toit-Neujimin-Delporte)彗星が明るい。
周期彗星57P du_Toit-Neujimin-Delporteがうまくいけば8等星の明るさになるかもしれないと予想されています。もし、これくらいの明るさになってくれれば、周期彗星としては見ものといえます。この彗星は6月から9月までいて座とやぎ座の境界付近にいますが、どれくらいの明るさになるか注目してみたいものです。
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今月の惑星と月
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水星 明け方の東北東天でゆっくり高度を下げて、2日〜3日にかけて土星に大接近します。間隔は最接近で約0.5°。21日に外合となり以後夕方の西天に移る。光度-0.7等
- -1.6等 - -1.1等
金星 夕方の西南西天で宵の明星として輝きます。今月より少しずつ高度を下げ始め、月末には18°まで下がってしまう。13日に月齢3の月と並ぶ。光度
-4.1−-4.2等
火星 ふたご座からかに座を順行中、夕方の西北西の低空。3日に木星と0.8°まで接近するが、低空のため観望は困難。光度1.8
− 1.7等。
木星 ふたご座からかに座を順行中、夕方の西北西の低空で見えていますが、20日に太陽との合を迎える。しばらくは太陽に近く観望は困難です。光度
-1.8等級。
土星 おうし座を順行中です。初旬は太陽との離隔が小さく観望は困難だが、下旬には日の出30分前の高度が25°を超えてきます。26日にはおうし座のかに星雲の中を通過する。光度
0.1等。
天王星・海王星 天王星はみずがめ座を逆行中で、2時過ぎに南中。5.7等級。海王星はやぎ座を逆行中で夜半過ぎに南中、7.8等級。
冥王星 へびつかい座にいて、先月衝になったばかりで観望の好機。
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月 下弦:3日(水) 新月:10日(水) 上弦:17日(水) 満月:24日(水)
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